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学歴ロンダリングという言葉がはやりだして久しいが、最近ちょくちょく「学歴ロンダリング」が悪いという風潮の記事やスレを見かける。個人的には別に裏口入学をやっているわけでもないし、正当に試験を受けて入学しているわけだから何が悪いんだ?という感覚がぬぐえない。そこで私が知っている限りの学歴ロンダリングの現状をここに記していきたいと思う
学歴ロンダリングの魅力 東大大学院卒(学部Fラン) >>>> 宮廷大卒 > 早慶マーチ大卒(笑) | ツンダオワタ情報
「ロンダ」は東大から解体しなきゃダメだ:日経ビジネスオンライン
(この記事内に記載される前回、前々回の記事も参照のこと)
大学院入試の時期なので:過去ログ紹介 - 発声練習

*概要
そもそもここ数年学歴ロンダリングという言葉がよく言われるようになったのは、文科省から各国立に「3割外部の学生をとれ」という文言が出たからである。この発言自体元をたどればあの博士一万人計画につながるのだが、この公式ではないお達しに対して愚直に各国立の大学が守った結果今まで1割も外部の人間が受かればいい方だった各国立大学院の外部大学生が一気に3割に跳ね上がることになる。


*実情
ところが京大→東大、東北→京大、阪大→京大という感じで学生が流れてくれればよかったものの、現状はそうはいかない。
なぜなら基本的に各大学(特に私学だが)囲い込みのために上位3割ぐらいの学生は試験免除面接のみでそのままその大学の大学院入学資格が与えられるのである。残り7割の中で大学院進学を狙うものは約2割。ここら辺の人から上位大学院を狙う人が出にくいのは明らかである。だって自分の大学院すらいけるかどうか怪しいのだから。
国立だって今まで授業を受けてきた先生が作り、授業で使った教科書から問題が出るのであるから、わざわざほかの大学院を受けたくないし、何より無駄な努力をしたくないのでわざわざ受けたりしなくなる。結果として他大学院受験者数が減り、3割規定を守る大学院は外部受験者に対してよほど点数が悪い人を除いて受け入れる方針となった。

東大ですら前述の参考資料のように「学歴ロンダリングに使いやすい研究科」がぽろぽろあるし、一見倍率がかなり高く見えても学生の入学は研究室ごとに行っていることを忘れてはいけない。つまり人気の研究室がべらぼうに倍率が高くて、他はそうではないが倍率は研究科ごとの発表なのでその研究科すべて倍率が高く見えてしまうということもありうる。事実ある東大の理系の研究室の人に話を聞いたところ「ここは○○研究室もあるから倍率が10倍を超えていますが、実質ほとんどの研究室は倍率が1.1から1.2倍ぐらいですよ」とオフレコで教えてくれた。

今のところ周りの国立大学大学院生や教授に話を聞く限り、理系を含め教授名で学生を呼べる人気研究室を除いて上記3割規定を破っているところのほうが少ない(そもそも外部受験者が少なかったとか、よほど成績が悪かったという場合ものぞく)
その3割規定を守るために、内部進学者で落ちた学生の点数より外部進学者で受かった学生の点数のほうが低いということもあるのではないかという邪推も私はしている。


*問題点
研究室としては大学院生が一人増えるたびに国から降りる予算が増え、学生としてはいわゆる学歴ロンダリング状態になるのでWin-Winな関係だ。国から予算がいらないぐらい金回りのいい一部の教授や、この制度に疑問をもって無能な学生は絶対取らないというポリシーを持つ教授以外はまさにやらなきゃ損状態なのだ。
ところが大学院前期課程は学部と違い研究が主になってくる。そこで上記の資料のとおり就職を目当てに上位大学院を狙う学生が増えてくるわけだ。

さらに困ったことに、国立大→国立大学院の学生より私立大→国立大学院の学生のほうが就職活動でいい結果を残すということを多々聞いたことがある。この理由に関しては個人的な推察としてはいくつかあるのだが必要になれば別途記事に書くこととする


*結論
結論としては学歴ロンダリングは大いに結構だと思う。上記のとおりに昔よりも他大学は狙いやすくなっている。自分の研究分野に関してもっと詳しい先生に教えを仰いで研究を行うために、他大学の大学院を狙うという行為に本人を責める権利があるだろうか。

しかし同時に研究なんてどうでもよくて就職しか考えておらず、結果としてうまくいく学生が増えているのも事実である。これに関しては入口が狭く出口が広い日本の大学制度(まあ大学院に関しては入り口も出口も広いのだが)と、学歴を信望している一部企業のせいではないかと考える。就活学生からしたら「制度的に上位国立大学に行けるんだから何が悪い」というだろうし、事実そうであろう。これに対して文句を言っている連中は自分もそうするか、声を大にしてこういった問題点があることを言い続けるしかないと思われる。まあ何よりこの博士一万人計画のおかげで国から文科省に割り当てられる予算もガッツリ増えたわけだから、文科省が率先してやめようという方向に旗振りするとは思えないのだが。

なんだかこの記事を書いていると「マジコンは違法じゃないから売ってもいいじゃないか」といって、それに対して確かに今の時点で取り締まる法律がないので野放しにされているのと似たような状況に感じるなぁ…


2010年10月20日補足
修士論文の代わりに退学願を提出してきた - As a Futurist...
誰のかブログ
大学院のレベルの低さにがっかりした学生と、就職予備校化してしまっている大学院の現状を書き連ねている記事。こうやって「しょうがないけど受け入れないとね」っていう感じの記事はやっぱり多いんだな~これが



2011.01.20 Thu l 思想録 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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